《MUMEI》
友人への依存
私とナオは、慌ただしい放課後の教室を抜け、生徒会室へと向かっていた…
「あいついるかなぁ?あたしあいつ大嫌いなんだよ…ん?のい!あんた聞いてる?」
「えっ?ちゃんと聞いてたじゃん」
私はちゃんと聞いていたし、なによりナオの話しを聞かないなんて私がするはずない

「あいつがいるか?って話しでしょ?」
「そう!あいつあたしの髪引っ張ってさぁ 腹立つ!」
「ナオもう着いたよ…」
私は呆れ気味に言った。



ガラガラッ
「「こんにちはー」」
挨拶は当たり前。

「あれ?先輩、柚木君と奈々ちゃんは?」
ナオが先輩達に聞く。
「奈々ちゃんは補習でしょぉ、柚木はぁ図書委員で、あと荒木はぁ「要らないです!」」
ナオがわってはいった
ナオが言っていたあいつとは荒木君のことなのだ。

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