《MUMEI》 「白戸、俺変なとこ無いよね?」 悩みに悩み抜いて結局どうすれば正解だったのか分からない服…… 「何回言わすんだよ、大丈夫だからね?落ち着け、深呼吸。」 白戸と息を合わせた。 肺に酸素が送られてく。 「緊張する……。」 卜部先輩とお付き合いして更に映画に行くだなんて、幸せ過ぎる。 死期が迫っているのかな……。 「あ、先輩達遅れるかもだってさ。」 白戸がメールで先輩達の連絡事項を報告してくれた。 「……かも?」 不確定なんだ。 「間に合ったみたい、ホラ」 白戸が指を示した先に凄い速さで近付いてくる点が二つ見えた。 「遅れたー!ごめん、この馬鹿が寝坊したんだよ!」 副部長が先輩の頭を殴る真似をした。 「いやー、今日が愉しみすぎて寝られなくて目覚めたら寝過ごしていた。」 「卜部先輩、だからビーサンなんですか……」 「あのっ……俺も先輩と同じです……」 「弥一ビーサンなの?!」 あ……話題に置いてかれていた。 俺も愉しみにしてたって言いたかったのだけれど…… 前へ |次へ |
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