《MUMEI》
飴と鞭
…これはアイツが、僕としずかちゃんの仲を引き裂くために仕組んだ罠だったんだ…!



―――…畜生…!!


僕は悔涙で濡れた頬に携帯電話をあてた――…。




でも僕は、まだ彼に逆らうだけの勇気を持ち合わせていない……。



「は……はぃ…スネオです…。」


いつものように出来杉の機嫌を伺うような応対しかできない自分が歯痒かった…。




*「…僕だ……喋るなよ…。」


「…………。」


*「いいか?…一度しか云わないぞ。」



彼は、またもや一方通行の命令を僕に下そうとしていた…。

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