《MUMEI》

「久しぶり、るっ!…いらく…ん…。」


翠華は顔の表情を固めて、塁羅の隣にいる湧雄を見た。


「あなた誰!もしかして塁羅君の彼女!?」


湧雄は左右キョロキョロし、指で自分を差した。


「そうあなたよ、フード被っているあなた!」


「何を言っているんだか、あたしは沢折塁羅の彼女なんかじゃないわよ。」


「あら…そうなの、良かった。私風浦翠華って言うの。」


「あたしは綾辻湧雄。」

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