《MUMEI》 「へぇ…そんな人がいるんだ!不思議な人だね!」 「うん。よくわからない人なんだぁ…。 厳しい時もあるし。私嫌われてるのかな。」 「いや…それはわかんなぃけどさ。でも最近たまに話すようになったんでしょ? なら大丈夫じゃない??」 と今日子が笑顔で相づちをうった。 「そうかな…」 菜々が少し不安げに呟く。 「それよりむしろ…」 「えっ?何今日子?ボーッとしてたから聞こえなかった。」 「ううん。何でもないよ。 それより!そろそろ行かないと電車の時間間に合わなくなるよ。」 「本当だ。 今日子話し聞いてくれてありがと! ばいばーい!」 菜々は少し急ぎながら教室を後にした。 「これは…またなんかありそうだな…。 頑張れ菜々!」 今日子は複雑そうな顔をしてひとり事を言った。 前へ |
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