《MUMEI》

≪カタンカタンカタンカタン‥≫

「───────」

琉輝椏様は──

慣れた手付きで布を縫い合わせて行きます。

本当に早いです‥///

「ふぅ‥」

「凄いですね、琉輝椏様///」

「いや、オレはミシンがけが得意な訳では無い」

「ぇ‥‥‥?」

いつも

こんなに早く使っているのに‥?

「お前の為だと思うと──不思議とペースが上がるようだな‥(微笑)」

「僕の為、で、すか‥///?」

「ああ。お前の喜ぶ顔を想像しながらな(微笑)」

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