《MUMEI》

ましろたちは自転車で目的地へと走り出した。


「河山君、辛かったら降りるからね。」


「そんなこと気にするなよ、ましろ音歌より軽いから大丈夫だよ。」


「何よ、どうせ私はデブですよ。」


「音歌さんは太ってないですよ。細くて綺麗です。」


「ましろちゃん、私の魅力分かってるね、ありがとう。龍成とは大違い。」


河山君の背中
意外と大きい
男の子と2人乗り…
始めて…


ましろの
心臓が
バクバクしていた。

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