《MUMEI》

この心臓の音
聞こえていたら
どうしよう…


ましろの顔は少し赤くなっていた。


「ましろ?」


「は、はい!」


驚きで声が高く、裏返ってしまった。


「どうしたんだ?この先道がでこぼこするからちゃんと捕まっていろよ。」


「う、うん…。わぁっ!」


いきなり道がでこぼこになり、ましろは自転車から落ちそうになった。



「ほら早く!本当に落ちてもしらねぇぞ!」


ましろは龍成の体に手を回し、龍成のお腹の前で自分の手を握った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫