《MUMEI》 嫌な予感〜海視点〜 ん〜コーヒー牛乳にするか・・・イチゴ・オレにするか、悩みどころだなぁ。 俺は、顎に手を当てどちらにしようかと考えにふける。 どちらにしましょうか、天の神様の言うとおり〜鉄砲打って・・・ "海〜" 何か聞こえた? 声のする方を見ると、歩が今にも泣きそうな顔で手招きをしている。 嫌な予感・・・がしたが、俺は歩の方に歩いて行った。 「海・・・お金貸して?」 歩は、俺の方を見て目をうるうるさせる。 ・・・・・っハァ。 俺は、ため息をつきながらレジに打ち出された金額を見る。 高っ・・・!!どんだけ食うつもりだよ。 俺は、五千円札を差し出しながらまた、ため息を漏らす。 俺もさっさと買い物を済まし、コンビニを後にした。 「今から学校行っても、着いた頃には授業終わってるな〜。 俺は、家に帰るけど歩はどうするんだ?」 歩は買ったパンを頬張ったまましゃべろうと試みたが、通じなかったためパンを飲み込み答える。 「あっ俺、部活行くから」 学校、早退したくせに部活に行くつもりかよっ! まぁいいけど・・・。 「じゃあ、また明日な! ちゃんと金返せよっ」 俺は、軽く手を上げ別れの挨拶をした後 ビシッと人差し指を歩の方へ向けた。 「・・・・・うん。じゃあまた明日な」 歩は少しの沈黙の後、手を振り去っていった。 前へ |次へ |
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