《MUMEI》

ジャイアンを使ってドラミを破壊するというキラの企みが潰えた今…。


彼に残されているのは、果てしなく拡がる“絶望の闇”だけなのかもしれない…。



「スネオさん――…

…アナタをこんな目に遭わせて…

…ごめんなさい…。

…ごめんなさい…。

…許してなんて言えないわよね…?

…グスン………。」



ドラミの瞳からポタリと雫が溢れ落ちる――…



「…いぃの…サ……ヒュゥ……」


スネオは微かに笑い、ドラミを許した…。



その振る舞いは、忌の際に立たされた者だけが見せる、ある種の潔さを漂わせていた――…。

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