《MUMEI》

スネオは、暫くドラミの腕にその身を預け、静かに呼吸を繰り返していたが――…



「…キミ…に…ぉ願いガ…あるンダ…ヒュゥ…。」



やがて最後の力を振り搾るように、細切れな言葉をドラミに呟いた…。




「…なぁに?…スネオさん…。」


ドラミは、スネオの頭をそっと抱き起こす…。



「…もゥ……ママ…ノ…ところニ…

…ヒュゥ……逝きタィ…んダ……ヒュゥ…。」


「…………。」



ドラミは、スネオが最後に求める望みを無言で察した。

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