《MUMEI》 「あっ」 ナオが突然大きな声を出した、私も柚木君も驚いてしまう 「っびっくりしたぁ」 「っ…」 ナオが泣きそうな顔で 「やばいっ紙出すの忘れた!」 「…なんの?」 「きっ聞くな!」 柚木君が聞くとナオは声をあらげた ナオは国語のプリントを忘れ今日までに出さなくてはならないのだ 流石に恥ずかしいらしい 「今でも間に合うんじゃないの?」 「分かんない…一応行ってくる」 心配顔のナオ… 「大丈夫じゃない?」 柚木君が言った言葉も聞こえないらしい 「うあぁ〜どうしよ〜」と言いながら鞄の中を探している 「あった!よし!」 ナオはすぐに教室を飛び出そうとした 「一緒に行く?」 「いい〜」 ガラガラッ 出ていってしまった… 柚木君と残された私、まぁ大丈夫だろうと思っていたのだが…会話がない、気まずい… 柚木君は何故かパソコンをいじらずにいろいろとそばにあるものをいじっている 私は魔法にでもかけられたように、声が出なくなる…そして、柚木君をじーっと見てしまう 柚木君は「何?」とでも言いたげだ… 私は声を出すことも出来ずに自分の腕の中に顔をうずめた 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |