《MUMEI》

2人は‥

1日3回‥‥

ウチの部屋の扉の前に‥

ワゴンに乗せて──

食事とかを置きに来てくれるんやけど‥‥

ウチは‥

全然食べられへんくて‥‥‥

白兎にも黒兎にも‥

心配ばっかかけてもうてる‥‥。

「お嬢様、あの‥」

「ごめん‥‥‥‥。ウチ‥‥‥やっぱ‥」

「お嬢様‥‥‥」

「ちゃんと‥また顔出すから‥‥。せやから‥‥今は独りにさせて欲しいねん‥」

「‥分かりました‥」

「‥お前がそうしたいのなら‥‥文句は言わない」

「待ってますから。お嬢様が出て来て下さるのを‥(微笑)」

「‥‥うん‥」

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