《MUMEI》

「どっこ探してもなくてさ〜!参ったよね」




「――そだな、参ったな…」






お互いシャワーも浴び、さあそろそろ夜の営みの時間かと思いきや、突然チョコ味のガリガリ君まだ食ってねえ!…と騒ぎだした
裕斗……。





俺に食った事あるかって聞いてきて、思わず本音で有るっていったら…





――後の祭りだった。



ズリイ!


30回は言われた。


食いてえ!



20回は叫んだ。




………





はあ……







車を10分程走らせてべ〇シアに到着。


裕斗は足速に店内に向かい、俺は座席をリクライニングさせ天井を見つめた。





……5分後…




「ハア、ハア、」



「あったかい」




ブルブルと顔を左右に振る裕斗。




「――そっか…じゃあ諦めて帰……」

「もしかしたらサ〇ィならあるかも!
あそこ品揃えい〜し!」





にこにこしながらシートベルトをする裕斗。



「――はい」




「次はあるといいね!」




………。





はあ…。







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