《MUMEI》 −−−−−−−−−−−− ガラガラッ 「ただいまぁ」 「お帰り、遅かったね!」 私は水を与えられた魚のように喋り出した きっと柚木君には良い印象ではとらえられないと思う…それだけはわかっているつもりだ 私はこの空間から逃げたい気持ちでいっぱいだった 「帰る?」 正直な気持ちを言葉にのせたが 「ちっと疲れたから、昼寝してくわ」 …分かってもらえなかったらしい そのあとナオが寝てしまい、30分ほど無言で過ごしたのは言うまでもない話である 前へ |次へ |
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