《MUMEI》

遺骸を抱きしめる母の衣服に、徐々にスネオの血が染みこんでゆく…。



「イヤあああああぁッ!!!」



その痛ましい嗚咽は、ドラミの中で、息子……のび太の死を嘆く、のび助と玉子の姿と重なった。



せめて最期に、石化の呪いから解放された母親の姿を拝めたのは、スネオにとってせめてもの救いだろう…。




ドラミは呆然と、地下室に横たわる3人の遺体を見渡した。



――…スネオさん…武さん…ジャイ子ちゃん…


…私がもっと早くキラに辿り着いていれば…


…こんなことにならなかった…。



「…ごめんなさい……………。」



ドラミは止まらぬ涙を拭いながら侘びた…。

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