《MUMEI》

「じゃあ俺はやることがあるから、もし塁羅に聞かれたら研究室にいるって伝えといて。」


『はい、分かりました。』


勳羅は研究室の方へ歩いていき、紫吾たちも自分たちの部屋に向かった。


「ねぇ湧雄、部屋の中なのにマント脱がないの?」


「えぇ。」


「そうなの、そのマントお気に入りなんだね。」


「まぁ、そうね。」


このマントは
耳と尻尾を隠すために
来てるんだけどね

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