《MUMEI》 湧雄はソファーに腰掛け、隣に翠華が座った。 紫吾はチェス盤と駒を出し、ベランダのテーブルの上に置き並べていった。 綺嘉は自分のタンスから、隠しておいた塁羅手作りクッキーを取り出し、ベランダの方に向かった。 『綺嘉、それ隠し持っていたのか?』 「あぁ、あげねぇからな。」 『いらねぇよ。塁羅は俺たちに平等にくれたし、それに俺はもう前に食ったから。』 クッキー どこに隠してたんだ…? 前へ |次へ |
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