《MUMEI》
魅力的
   〜歩視点〜


海に手を振り学校へ向かう。


海におごって貰ったパンやおにぎりを食べながら。


海は優しいから、あぁ言っていてもおごってくれたに違いない!


きっとそうに違いない!


俺は、携帯を見て時間を確認する。


学校に着いてから部活始まるまで、少し時間あるな〜。


1人で練習でもしとくか!


パンやおにぎりを全てたいらげる頃には、学校に着いていた。


俺は、着替えを済ませ体育館に向かう。


「あっ中原くん!」


俺を呼ぶ声がし、振り返ると


「おう!小湊さん!

あれっ?まだ授業中じゃないの?」


キラキラの上目遣いをした小湊さんが立っていた。


俺の質問に、小湊さんはニコリと笑い答える。


「授業早く終わったから!

中原くんこそ早退したのに部活だけしに来て、いいご身分だね★」


小湊さんはクスクスと笑いを零す。


・・・・・?


あっ俺、早退してたんだったっけ!忘れてた!


そう言えば、俺が早退して栄美のとこに行ったのって・・・・・小湊さんの言葉のおかげだよな!


小湊さんの言葉がなかったら俺は、つまらない授業を受けて気持ちの切り替えも出来ないままだったかも・・・。


「あのさ・・・ありがとう」


気がついたら俺は、感謝の言葉を口にしていた。


小湊さんは、キョトンとしてまばたきもせず俺を見上げている。


何も喋らない小湊さんを見て焦る俺。


いきなりお礼言われても困るよな・・・何に対して?って感じだよな。


「あのっえっと・・・その今日の小湊さんの言葉のおかげで・・・えーと元気貰えたから、ありがとう」


しどろもどろになりながらも必死にフォローをする俺を見て、小湊さんは微笑んだ。


うわ〜・・・・・。


俺は小湊さんの笑顔に釘付けになってしまった。


いつもの笑顔とは違い、柔らかく微笑む彼女はとても魅力的だった。


「あっ泉チャンだ〜!」


数名のバスケ部員が小湊さんに駆け寄る。


じゃあっと軽い挨拶を交わし、俺はその場を後にした。

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