《MUMEI》
無駄な抵抗(俊彦視点)
「俺はね、蝶子の事は何でもわかるんだよ」

「そ…アッ!…〜ッ…ダメ…」


蝶子は体を震わせながらも、必死で抵抗しようと腹筋を使い上半身を起こそうとした。


(…無駄無駄)


俺は太ももを掴む指と、内股に吸い付く唇に力を込めた。


「ヤッ……ハッ…」


『離して』と言いたいのか、吐息なのかわからない声と共に


三十度だけ上がっていた蝶子の上半身が、ドサッとマットに落ちた。


(ホラね、…俺の勝ちだ)


俺はやっと蝶子から唇を離した。


「これだけにするよ」

「…っ…」


くっきりと付いたキスマークに満足し、その部分を指でなぞると蝶子がまた可愛く震えた。


…本当は、強く掴んだせいで、俺の爪や指の跡が少し太ももに残っていて、いつもよりかなりいやらしい感じになっているが、その事は蝶子には伝えなかった。

そして、俺は内股に今度は舌をあて、ゆっくりと…蝶子の秘部へと舌を移動させていった。


震える蝶子の両足を、両手で広げながら。


辿り付いたその入口は、俺が濡らす前に、蝶子の愛液で少し濡れていた。


俺は、まずその入口を、ペロペロと舐め回した。


「ンン…ッ…ヤッ、そんなに…舐めないで」

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