《MUMEI》

でもあなたが
芽生えさせる鍵に
なるかもしれないし
そうでないかもしれない


でも
一番鍵に近いのは…


湧雄はベランダにいる紫吾と綺嘉を見た。


あの子供たち
かもしれないわね


湧雄は生暖かくなったタオルを頬から離した。


「「タオルハンカチ消えろ。」」


タオルハンカチは消え、湧雄の頬は赤みが減っていた。

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