《MUMEI》
お仕置き
「俺には一度も連絡くれなかったのに、子供達には四回も…四回も…四回も」

「だって、…いいじゃない、こうして、会えたんだし」

「お互い隠し事はしたくないって言ったのに、ナンパされた事も黙ってた」

「そ、それは…知ってたから、いいじゃない」

「ダメ! だから、お仕置きする!」

「何言って…キャッ!」


俊彦が私を抱き上げ、ベッドに運んだ。


ドサッ!


勢いよく落とされた私は、何故かうつ伏せにされた。

「はい、お尻上げて!」

「は?何!?」

「バックでヤルから、ホラ!」

「ちょっ!」


後ろに回った俊彦が、私を無理矢理四つん這いにして、お尻を数回叩いた。


「俊彦!嫌いじゃなかったの!?これ」


振り向きながら、私は抗議した。


俊彦がバックを要求するのは家のお風呂でだけだった。


私も、動物のような姿勢は恥ずかしいし、俊彦も、私の顔が見えないから嫌だと言って、滅多にしない体位だったから、私は必死で訴えた。


「いつもはね、だけど…」
「ヤ…ア…」


位置を確認するような、俊彦自身の感触がした。


「今日は、…ホラ、ちゃんと見てよ」


俊彦が壁の扉を開けた。

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