《MUMEI》

湧雄たちは2人でひっそり暮らしていた。


湧雄がちょうど2歳になった所だった。


「ママ、あたしね。食べ物の名前を言うとね出てくるの。」


「そうなの、じゃあママに見せてみて。」


その時
湧雄のママは
子供の言うことと
軽くみていた


「ママ、何食べたいの?」


「そうね、桃が食べたいわ。」


「桃、あたしも食べたい。」

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