《MUMEI》 洞窟内にて2「お前も話聞いてきたほうがいいぞ?リースは教えるのうまいしな。」 「それもそうか・・」 そう言うと二人の方へと戻ってゆく。琴もそれに続く。 「つまり、覚えられるからといって全てのスキルを覚える必要は無い。魔法使いなら2属性くらいのスキルを覚えてそれを強化していった方がずっと戦いやすいわけだな。1属性だとそれが有効でなかった場合、大変なことになる。何を覚えればいいのか迷ったなら・・そうだな、隣り合う属性を覚えるといい。対極の場合は相性が悪くてな。両方の威力が減少することになることもあるから、最初のうちはやめておいた方が無難だな。」 テキパキと説明していくリース。彼女と関係ない職であるはずの魔法使いの事のはずなのだがスラスラと説明している所を見ると様々な職業を研究しているようである。戻ってきた二人に気がつきふむ、と狩月を見る。 「AGLを重視しているようだな・・」 と狩月に確認する。狩月は困惑しながら 「確かにそうですけど・・・いつ教えましたっけ?」 あぁ、と頷き 「なに、あるスキルを覚えればダイタイの傾向はつかめるものだ。」 微笑み説明するが 「そのスキルってかなり覚えるの難しいはずなんだけどな・・」 と琴がボソっと言う。どうかしたか?と二人の様子に怪訝そうなリース。 「いえ、なんでもないです。それであの・・AGL重視の剣士だと何を覚えたらいいですか?」 ふむ。としばらく考えあくまで個人的な意見だが、と前置きをしてから話始める 「基本的に使いやすいマジックソードや属性を付加する魔法剣系統は相性がいいと思う。攻撃力不足を補うことができるからな。ただこの系統のスキルは疲労しやすい。経験を積めば、攻撃する一瞬だけ発動することもできるらしいが・・難しいだろうな。」 「なるほど・・参考になります。攻撃以外のスキルは何を覚えたら良いですか?」 話を聞きながら考えたのだろう、質問をする狩月。 「防御系やサポート系のことか・・難しいな、まずAGL重視なら基本の動きが速くなるからある程度の攻撃は回避できる。ただどうしても疲労しやすいのが問題になるわけだ。」 熱心に聴いている様子に機嫌を良くしたのか次々と言葉を続けていく。 「覚えた剣技は自分で使いやすくアレンジして使う。装備を軽いものに変えるといった事も重要ではあるが、体力をつけるというのが一番確実だ。そうした上で考えるなら、避けることが難しい魔法系のスキルへの防御用のスキル、それから・・動体視力を強化するホークアイは私も覚えている使用しやすいスキルと言えるだろうな。だがな、動体視力を強化するというのは敵の動きが遅く見えるが当然自分の動きも遅くなる、そこを忘れると意味が無い、それと・・攻撃が遅い、つまり武器がゆっくり動いているからそれほどダメージが無いといった誤解を生むこともある。」 結局は慣れが必要なスキルだと苦笑する。他に質問は?と尋ねるリース。 「剣技はどれを覚えればいいですか?」 そうだな。とやや考え、 「一つ言っておくと敬語を使う必要は無い。苦手なのでな。剣技に関しては、片手で使えるスキルが良いのではないか?一撃の威力は低いことが多いが、隙が小さい。回避を重視するのであれば重要な事だ。だが、一つくらいは大技つまり威力の高い技も持っていた方がいい。防御が低いキャラにとって1対多数で戦うというのは無謀でしかない、数を減らすためにも覚えておくべきだと思う。」 他に質問があるか?と問うが狩月は特に無いです。と答える。 「そうか、無いなら私はこれで失礼する。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |