《MUMEI》

むぅ…なんか、モヤモヤ?

「なした?」
幸君が私の顔をのぞきこむ
「うん…なんでも…ない」
私は曖昧な答えしかかえすことが出来ない

なんだろ?
「のい?終わったの?」
「あっうんもーちょい」
ナオはさっき私がわたしたのをもう終わらせたらしい
「早いな」
「まぁね」
ナオは幸君に言われて鼻高々になっている
二人が会話をするごとに私はモヤモヤが大きくなっていく…
「…えっと、終わったんだけど…」
「うん!じゃあ帰ろう」
幸君は優しい…けど
幸君を見るとなんだか、ムッとしてしまう…
あれ?どうしたんだろ…
「どーしたの?のい」
「ううんなんでもない」
「私達で最後だから鍵もってね」
「あっうん」
私達は生徒会室をあとにした。

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