《MUMEI》

◆◆◆

「適当に座ってて」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥睨まないでくれる?」

「ち‥、てめぇに言われたくねーよ」

「あら、せっかく匿ってあげたのに」

「‥頼んだ覚えはねぇ」

「‥‥‥いいわ。とにかく‥この中にいれば安全よ」

「安‥全‥‥?」

「この社には氏神様の守護が働いてるから。戸締まりさえしておけば、霊は入って来れないわ」

「‥‥‥何だよ、その氏神‥って」

「祖先や土地神の事よ。私達を守ってくれるの」

「神なんていねーよ」

「そうかしら」

「いたら‥‥こんな事にはなってねぇ」

「信じるか信じないかはあんたに任せるわ。でも、此所から出て何が起こっても、私は知らないわよ」

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

◆◆◆

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