《MUMEI》 警察官達は、ドラミに定めていた照準を外し、肘を曲げて銃口を天に向けている。 それは万一発砲してしまったとき、スネオの母親にも銃弾が当たりかねないため、警官がとった回避行動だった。 ドラミの眼は、そんな警官たちが見せた僅かな隙を見逃さなかった! ――…今なら動いても撃たれることは無いわ…! それは絶体絶命のピンチの中にあって、微かに射しこんだ“光”だった。 ――…今、捕まる訳にはいかない…! ――…この状況を打破するには… …こうするしか無いわ…! ドラミは、サッと身をひるがえした…! 前へ |次へ |
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