《MUMEI》

湧雄はおぞましい物体の顔を何度も蹴った。


するとおぞましい物体は、尻尾から手を離し湧雄は水面へと泳いでいった。


顔が水から出ると、大きく息を吸った。


「なんなんだ!あの生き物。」


湧雄は湖から出て、湖を見た。


湖の中じゃ
気配も匂いも
さすがに分からないな


「あたしの自慢の尻尾を無断で触ったんだ、罪は重いよ。」


「「刀。」」

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