《MUMEI》

「あたしの力を?」


「うん。」


「あたしの力、あなたの勳羅さんの役に立てる?」


「うん、凄く助かるよ。」


あたし
役に立てる…
初めて求められた
あたしこれから
もう1人じゃないよね?


湧雄はまた涙を流した。


「勳羅さん、約束して下さい。あたしを捨てないで。」


勳羅はぽかんと顔をしていたが、ニコッと笑った後湧雄を抱きしめた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫