《MUMEI》

「あっ!!」


拡声機越しに警官の慌てる声と――…!



「うっギャアアアあああぁアアアッ!!!」


耳をつん裂くような、スネオの母の悲鳴が、ほぼ同時に現場に響いた…!



なんとドラミは、素早くスネオの母の背後に廻りこみ、その腕をねじ上げていたのだ…!



「な!何をするザマス!!!?」


拘束され身動きのとれない中年女性は、ドラミを激しく罵った。



だが、ドラミは――…


「大人しくして下さい!」


…と、スネオの母を一喝した――…!

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