《MUMEI》 ――…ザワザワザワ……… 警官らは固唾を飲み、一様に動きを止める…。 「ま!…待て!…はやまるな…!」 拡声機から、警官の裏返った声が流れた。 「銃を捨てなさい…! …この女性がどうなってもいいの!?」 ドラミは、スネオの母の背中を銃口でこづいた。 「ひぃやあぁッ!!」 中年女性はガタガタと震えている。 「分かった!分かったから、その女性を放せ! …おい、銃を下ろすんだ!」 拡声機からの指示に、警官隊は一斉に銃口を地面に向けた…。 前へ |次へ |
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