《MUMEI》

――…ザワザワザワ………


警官らは固唾を飲み、一様に動きを止める…。



「ま!…待て!…はやまるな…!」


拡声機から、警官の裏返った声が流れた。



「銃を捨てなさい…!

…この女性がどうなってもいいの!?」


ドラミは、スネオの母の背中を銃口でこづいた。



「ひぃやあぁッ!!」


中年女性はガタガタと震えている。



「分かった!分かったから、その女性を放せ!

…おい、銃を下ろすんだ!」


拡声機からの指示に、警官隊は一斉に銃口を地面に向けた…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫