《MUMEI》 いつもと違う風景〜海視点〜 家に着いて、自分の部屋に直行する。 そして制服のままベットに倒れ込む。 今週中には・・・・・か。 栄美の言葉を思い出しながら大きな息を吐く。 俺もやらなきゃいけないことあるし・・・ とりあえず明日、学校終わったら升坂先生に会いに行こう。 それで・・・・・。 スー・・・スー・・・。 んっ・・・?あれ俺寝てた? 倒れ込んだ体勢――うつ伏せで寝ていたせいか体が痛い。 痛む体を起こし、伸びをしながら立ち上がる。 携帯で時間を確認するともう朝の6時を回っていた。 へっ!?もう朝? 昨日、走ったり色々したからぐっすり眠っていたようだ。 あ〜あ、制服で寝ちゃったよ・・・。 今更ながら服を着替え、お風呂に向かう。 そしていつものように身支度をして家を出る。 栄美の家の前で立ち止まり、栄美に念を送る。 "頑張れ栄美!!" 念じた後、軽く息を吐き学校に向かう。 いつも栄美と笑いながら歩く道を、今日は1人で歩く。 栄美がいない・・・ただそれだけなのに、風景がいつもと違って見える。 気がつくと早歩きをしていて、何時もより早く学校に着いていた。 ドアを開け教室に入ると椅子に座っていた少女が振り返り、声を上げる。 「・・・海!」 「麗羅チャンおはよう」 声を上げた少女――麗羅チャンに挨拶をする。 「おはよう! ・・・あれ?栄美は?」 麗羅チャンは挨拶を返した後、俺に質問を投げかける。 前へ |次へ |
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