《MUMEI》

「1ヶ月後にこいつらと僕たちとで試合をするんすけど、


その試合では僕も翔太も敵です。


先生しか監督はいないんすよ。」


「…わかった。」


…意外にすんなりと受け入れたな。


前のこの人からは考えられね〜な。


先生に話して、


僕と恭介、翔太は海南高校に向かった。


今日は、


海南クラブの練習日。


「音聞こえるな。」


「まだ高校生やってんだろ。」


「ひゃ〜、頑張るね〜!!


さすが2強。


あいつらもまだやらせとけば良かったな。」


僕たちは、


体育館に向かう。


「はぁ…、


はぁ…、


もっとだ。


あと10本。


頼む。」


体育館は、


凄い熱気だった。


ドアを開けた瞬間。


外との温度差が一瞬でわかった。


そしてそれを強く放っていたのは、


一ノ瀬未來。


市民体で見た時とはまるで違う。


何かあったのかな。


「よ〜し。


ここまでだ!!


各自ストレッチ。」


「は〜い。」


…ライバルは聖龍だけじゃないね。


はっきり言って今の赤高じゃ海南にも勝てないだろうね。

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