《MUMEI》

「私は銃を捨てろと言ったのよ…!」


ドラミは、未だ警官らの手に握られている拳銃を一蔑すると、大声で言い放った。



「…分かった……!

…分かったから、落ち着け…。」



警官隊の隊長は、人質をとった犯人を刺激してはいけないというマニュアルに従い――…


「……おい…………。」


…顎で指図した。



あっさりとドラミの要求を飲み、隊列に銃を捨てるよう命じたのだ。



――…ガチャッ!…ガチャ!ガチャッ!


一斉に拳銃が地面に投げ落とされる…。




するとドラミは――………

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