《MUMEI》

「はぁーい。」


勳羅は素直に塁羅を離した。


「じゃあ作ってきますね。」


「おぉ!俺用クッキーも頼むぞ。」


勳羅は手を振りながら、笑顔で塁羅を見送った。


そんな勳羅を紫吾は険しい顔をして見ていた。


「!!どうしたんだい紫吾君?」


紫吾の視線に気づき、勳羅は紫吾を見た。


綺嘉も紫吾を見た。

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