《MUMEI》

「紫吾、いきなり勳羅さんにあんなこと聞いてどうしたんだよ。」


『別に、ただ塁羅のことが気になっただけさ。』


紫吾は駒を進めた。


「確かに塁羅のこと気になるな、どういうことがあって勳羅さんと会ったんだろうな。」


『さぁな、だがそんくらいは話してくれるんじゃないのか。』


「誰が?」


『塁羅に決まってるだろ。』


「あぁ〜、じゃあ後で聞いてみるか。」

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