《MUMEI》

塁羅は泣き止み、勳羅の顔を見た。


「おでこに…キ…ス…された…。」


「それだけですんだ?」


「うん…。」


勳羅は流しに行くと、持っていたハンカチを濡らし戻ってきた。


すると濡らしたハンカチで、塁羅のおでこを強く拭いた。


「痛い!」


「我慢しないさい、塁羅!」


勳羅は塁羅のおでこが赤くなるまで拭いた。

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