《MUMEI》
入院
「病院行きましょう?熱もずっと高いままですし、このままこじらせて肺炎とかになったら大変です」

「大丈夫ですよ。大したことありませんから」

「そうは見えませんから言ってるんです」

「でも……」

「お家の方に保険証はありますか?私、いい病院知ってるんです。善は急げですよ」

「……わかりました。行きます。じゃあ有理に付いてきてもらわないと」

「あ、そうですね。私は付いていけないんでした」

「……いつか絶対、付いてきてくださいね」

環は頬を赤く染めた。それを隠す様にうつむいて、小さくうなずいた。

プロポーズまがいの発言に流理は気付いていない。

不思議そうに環を見つめた。

「ただの体調不良だってよ。疲れとかストレスとか……あとは多分オレ達のことがあったからかな。知らない内にあいつにはいろんなことを背負わせてしまってたんだな……」

「……………」

「2、3日入院して様子を見るってさ。……あんた、バレずに流理の世話できるか?」

「が…頑張ります!!」

バレてはいけない。これ以上スキャンダルを起こせば、ふたりは境遇を利用してやりたい放題だとバッシングの対象になりかねない。

私がしっかりしなきゃ。私が流理さんを守る。

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