《MUMEI》
初体験とほろ苦いキス
そして、俺はキスをされた。
「むぐ・・・!」
「ん・・・」

翔はキスが終わると口をほどいた。
「ね?コーヒーの味がしただろ?」
「・・・うん」

ただ遊びに来たんじゃないのか!
「俺は本当にお前を愛していいのか?」
「いいよ。教えられたんだろ?親に」
「それはそうだけど!」

俺には戸惑いがあった。迷いもあった。
親のせいでこんな目にあって、(恋愛は好きなほうだが)
このまま自信のないまま付き合ってもいいのか。

「アタシはいいよ。あんたのこと好きになってよかったと思っているから」
「翔・・・っていうかいい加減お前、重い」
気付けば、翔がのしかかったままだった。

「失礼だね!アタシこれでもダイエットしたんだから!」

そして、翔は起き上がった。
「はぁ・・・まったく!」
「なぁ」
「ん?」
「お前って幽霊とか信じるほう?」

今日の事件を知ったら驚くだろうか。

「アタシはあまり」
翔は起き上がり、コーヒーを飲み続けた。
「実は・・・俺さっきまで幽霊の女と話してたんだ」

「それで目が腫れ上がってたのか!」

幽霊でも女は女。翔は驚いている。

「…翔…いくら女でも幽霊だぜ。浮気なんかしないさ」

そして、俺は翔を抱きしめた。

「駄目だよ…紀和」
「いいだろ?我慢ならない」

理性が飛び、俺を情事の道へと導く。気づけば、翔の胸を触っていた。

「あ…ごめん」
「いいよ…アタシは覚悟していたから」
「じゃあ」

翔を俺の部屋のッドへ移動させ、翔が下になる。

「好きだ…翔」
「ん…は…」
全裸の姿にさせ、胸を触る。

「あ…」
「気持ちいいか?翔」
「うん。嬉しいよ、紀和…っあ!」

胸の中央にある翔の一番感じやすい所を甘噛みする。
「あん…駄目…」
「“いい”だろ?」
「意地悪…」

そして、俺は手を翔の下半身へ移動し、右手は胸を触りつつ、左手は秘部を触る。翔は仰向けになったままだ。
「あぁ!紀和!駄目!そこは…」
「いいじゃねぇか…」

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