《MUMEI》

「全く聖は相変わらず細いなあ、今日は確り食ってけよ?、少しはサービスしてやるから」
「ええ?誠ここでバイトしてんの?いつの間にい!」
店員だけど私服だから全然気が付かなかった。
「聖ちゃん…」
「あ…」
寂しげに俺を見つめる貢。ちょっと…可愛いなんて…思ってしまったりして…

「えっと、コイツは朝倉誠、小学校と中学校が一緒だったダチ!」
「宜しく〜」


相変わらずの愛想のいい誠。

「そんで…、こっちは同じ高校で同じクラスの長沢貢、…です」

「――…宜しく…」

「――同じ高校なんだ、そっか…、聖ちょっと頼りないとこ有るからさ、助けてやってな?」
と、また笑顔を貢にぶつけて…


ついでに注文聞いてくれて最後にまた満面の笑顔を残し、誠は去って行った。



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