《MUMEI》
突然の出会い
「ヒマだな・・・」
昼食を食べ解散した後、周哉は街を歩きながら呟いた。
「これからどうしよっかな〜」
そう言いながら歩いていると、見たことがある場所にたどり着いた。
(ちっ、嫌な所にきちゃったよ)
そう、ここは一年前に律子と麻耶を巻き込んだ事故があった場所である。
(なんか嫌なカンジ。帰るか・・・)
そう思い来た道を戻ろうとすると、
「ねえ、君」
と声をかけられた。
何だ?と思い振り返ると、そこには一人の女性がいた。
(どっかで見たことあるような気が・・・)
そう周哉は思うが思い出せない。
周哉が悩んでいると、その女性は、
「君、もしかして周哉君じゃない?」
と言ってきた。
(な、何で俺の名前知ってんだ?)
「はあ、そうですけど」
周哉が驚きながらこたえると、
「ふふ、私が誰だか解らない?」
と聞かれた。
少し考えた後、周哉は答えを出した。
「もしかして、弥生さんですか?」
「正解。初めまして、周哉君。新しい母の弥生です。これから宜しくね」
「あ、はい。こちらこそ宜しくお願いします」
「ふふ、じゃあ明日の夜ね」
そう言うと弥生は、去っていった。
周哉は直人に質問する事ができた。
なぜなら、
(若すぎるだろ・・・)

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