《MUMEI》

"ビシャッ!"


ましろの血がお婆ちゃんの顔にかかった。


お婆ちゃんは包丁を抜かず、刺したままましろの腹を斬っていった。


「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーー。」


「ましろさん、知っているかい?」


「な…に……を…。」


ましろは途切れ途切れに聞いた。


「若い子の内蔵って…。」


そう言って、お爺ちゃんは楽しそうに腹の中に手を突っ込んだ。

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