《MUMEI》

ラルンはゆっくり床に塁羅を降ろした。


「塁羅、私も手伝いましょうか?」


「ううん大丈夫、ただ僕にあの人近づけないで。」


「畏まりました、あの人物を塁羅には近づけません。」


「なぁあの人って誰だ?」


『「お前に決まってるだろ。』


紫吾と綺嘉は同時に言い、帷を見た。


「えっ俺?ずいぶんと嫌われたもんだな。」


帷は半笑いしながら言った。

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