《MUMEI》

「じゃあ塁羅、頼んだぞ。」


『部屋にいるからな。』


「はい、分かりました。」


塁羅以外は台所から出て行き、塁羅はクッキー作りを再開した。


紫吾と綺嘉は2人で廊下を歩いていた。


『意外だったな。』


「何が?」


『塁羅って勳羅さんに拾われたんだな、てっきり引き取られたのかと思ってた。』


「あぁ、意外だよな。」

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