《MUMEI》

「はぁ…


はぁ…」


下から2対1。


まだ半分もメニューをこなしてないのに、


1年生は限界みたいだね。


「オッケー。


休んでてい〜よ。」


脱落者が多い。


まぁ、


初日だし、この事態は想定内。


ただ、


休むやつが多くなる分、


プレイヤーの回りが早くなるから、


疲労が重なる。


ただ、


レギュラーに妥協はない。


こいつらが休みたいなんてぬかしたら、


僕は降りるけどね。


「ナイッシュー!!」


「…」


「休んでてもいいけど、


声だしはやれよ。」


「あ、すいません…


ナイッシューです!!」


はっきり言って、


1年生は酷い。


ま、


ハンド始めたばっかだし、


椎名やユキヒロたちとは意識が違う。


この合宿で1年生に感じて欲しいのは、


ハンドボールが楽しいってこと。


でも、それだけじゃない。


僕たちは上を目指してる。


当然、


辛いことだってある。


スポーツやるってことの、


楽しさを、辛さを、


わかってもらうこと。


でもできれば、


楽しさ重視で。


それが、


僕のやり方。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫