《MUMEI》
気絶から目覚めて
「……起きた?」

「ん………オレ、気絶してた?」

「まだ3回しかイってないのにね。一ヶ月のブランクは結構イタイな」

「別にイタくねぇよ」

「またまた〜。せっかくイイところで気ィ失って本当は残念なんだろ」

「誰がだ!」

「まぁまぁ。処理はお前が気絶してる間に済ませたから休んでいいよ。オレもこの問題終わらせたら寝るから」

「……教えなくて大丈夫か?」

「明日から一ヶ月分の質問するから大丈夫」

そう言うと由自はニッと笑い、手の平でオレの瞼を閉じさせた。

温かい由自の手の平の温度を感じながら、オレは眠気に誘われる様に意識を落とした。

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