《MUMEI》

ドラミは思わず苦笑いを浮かべながら、ニアから銃を受け取った――…。



それはスネオの母親を嚇すのに使った銃なのだが――…


ドラミは動かない右手に代わり、左手で銃を握る――…。



そして何を思ったか、いきなりニアの頭上に向かって引き金を引いた!



――…パン!


「OH!!!」


――…パカパーン…!



ニアの悲鳴を打ち消すように、華やかなファンファーレとともに、大きな銃口から色とりどりの紙テープと万国旗……紙吹雪と白い鳩が勢いよく飛び出した。



―――…ポカーン…。


―――…クスクス…。


腰を抜かしてヘタり込むニアをドラミは悪戯っぽく笑った。



「22世紀のパーティーグッズよ…。」

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