《MUMEI》

その日〜僕は機嫌が悪かった。


前の日…親父に「跡は継がない」って言っちまったからだ。


哀ね〜ちゃんの彼氏…鶴野に嫉妬して、嫌がらせする親父が、みっともなくて…貧乏神の事もやっぱり嫌で…。


「鶴野のおに〜ちゃんが継げば良いのに…」って、言った時の親父の顔が…やけに寂しそうだった。


…くっそぉ〜なんなんだよ、もぉ…


僕の足は、自然と〜稚麻と狐神の神社に向かっていた。

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