《MUMEI》

「あんは〜稚麻にジュースを譲るつもりかえ?」


「あ、はい。僕は稚麻より大きいし〜それほど 飲みたくないし…」


「ふ〜ん、ま、それも優しさだえ。でも〜譲られた稚麻は、自分1人で飲んで、美味しく思うかえ?」


「稚麻は〜」
稚麻は、台所から3つのコップを持ってきた。


「??」


狐神が〜ジュースを3つのコップに均等に注いだ。


「我が家では、いつもこうするんだえ。」


「少ない物を、皆で戴く。分け与えて食べる。誰かが、遠慮や我慢せずに〜皆で幸せを感じる、貧乏だからこそだえ〜足りなければ、買い足せば良い。そんな考えよりは、ずっと豊かだと思うんだえ?あん…どう思うかえ?」

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