《MUMEI》

お婆ちゃんはクスクス笑いながら、木の箱に近づいた。


蓋が開いている木の箱から、凧糸と太い針を取り出した。


「お爺さん、また素手で内臓出したいですよね?」


「あぁ。」


お婆ちゃんは慣れた手つきで糸を針に通した。


ましろは呼吸を乱していた。


「ましろさん今傷口を塞いであげますね。」


お婆ちゃんはニヤリと不気味な笑顔をし、針を傷口に刺した。

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